肩関節痛に対する家庭でやってもらう運動

肩関節の「挙上(腕を上げる動き)」には、肩関節そのものの動きだけでなく、脊柱や肩甲骨がとても重要です。

臨床的に見ると、脊柱の可動性が不足していると、代償として肩に負担が集中しやすくなります。臨床で患者さんにアプローチできる時間は限られており患者さんに家でやってもらうことがあれば痛みが取れるのも早くなります。

挙上時に必要な運動

挙上時に必要な運動として、

  • 股関節―伸展
  • 骨盤―前傾
  • 腰椎―伸展
  • 胸椎―伸展・側屈・回旋
  • 頚椎と胸椎の連動
  • 肩甲骨の下制

等があり、このどれかの動きが悪い場合、その分肩関節への負担が増え、痛みにつながります。

家で患者さんにやってもらう場合、できるだけ簡単で短い時間に抑えた運動をやってもらいます。

頚椎―胸椎の連動

患者さんは背臥位になります。

頭を後ろにつけたまま顎を引いてもらいます。(10秒×3回)

胸椎の回旋

患者さんは背臥位になります。

膝を90°屈曲し両脚を閉じたまま左右に振ります。(左右に10回×3セット)

肩甲骨の運動

患者さんは背臥位になります。

前突している肩の肩甲骨を床に向かって後ろに引きます。(10秒×3回)